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 2021-06-28    数学ガール    確率の冒険    女性    高校時代    涙  

何十年も苦しく思っていたことが『確率の冒険』で氷解。「その疑問を持っても良かったんだね」と自分に言ってあげられた。少し涙が出ました。

[reader icon] 読者さんから

高校の時に数学の授業の中で「どんなことでも質問して良い」と先生がおっしゃってくれたので自分としてはとても勇気を振り絞って質問をしました。その結果、先生とクラスメイトに笑われて「くだらない」とまで言われてしまって、私の数学に対する興味は完全に損なわれ、完全に恐怖対象になっていました。

内容は確か公式の意味を聞きたかったのだと思いますが、詳細はよく覚えていません。成り立ちとか、どうしてそれを解くためにその公式を使うんだろうとか、確かにくだらなかったかもしれません。でもどんなにくだらなくても、私にとっては知りたかったことです。

大人になった今、ネットで見かけた大学の先生が「数学は自然と対話するための言語」だと表現していて、数学を理解できなかったことをやはり、すごく後悔しました。でも同時に少しうれしかったです。何のためにやっているのかわからない、ただの怖いイメージしかなかった数学のひとつの意味が理解できたのです。これが子供の頃にわかっていたらもう少しがんばれたのかなと後悔ばかりです。

もう将来をかえられるような年齢でもないので、なかなか勉強への意欲がわきませんが、ときどき中学校レベルの数学からやってみようといろいろな本を読んでいます。「このくらいは出来なければ駄目」みたいなことを書いてある本もあって、わかりやすいけどいろいろと思い出して心が苦しくなります。

そんな中、結城先生の『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』を発見し、購入してみました。『数学ガール』のほうは大分前から存在を知っていましたが、きっと自分には無理なんだろうなと諦めていたのです。でもTwitterで拝見する先生の様子はとても優しそうで怒らなそうだし、とそんな理由もありました。また沢山のツイートのなか、わざわざリプライにてお声がけいただきましてありがとうございました。嬉しかったです。

『数学ガールの秘密ノート/確率の冒険』には、私が思っていた疑問、それに至る思考回路がよく書かれていてほんとうに驚きました。しかもわずか数ページで何十年も苦しく思ってきたことが氷解したのです。「その疑問を持っても良かったんだね」と自分に言ってあげられた気がします。しかも「僕」に褒められてるし、2度びっくりしました。実は少し涙が出ました。あの場面で泣いてしまう読者さんは大分珍しいような気もしますが……。ああ、定義の話はほんとうに中学校のときに聞きたかった……!

先生、ほんとうにありがとうございます。最近は気分が落ち込み気味でどうにも趣味や読書がはかどりませんが、最後までがんばってみたいです。

[icon]結城から

メッセージありがとうございます。

勇気を振り絞って質問したのに「くだらない」と言われるなんてショックですよね。お察しいたします……。

そんな経験をしながらも「勉強してみよう」と思うのは、すばらしいと思います。

年齢なんて関係ありません。あなたは自由なんですから、ぜひ、興味のおもむくまま、マイペースで学んでいきましょう!

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