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 2022-09-29    数学ガール    女性    大学院    高校時代の出会い    現在は大学院    博士課程    生物学  

数学ガールに出会えてよかった。じっくり式を見たり例を考えたりといった作業が重要だと気付きました(大学院博士課程の女性から)。

[reader icon] 読者さんから

結城浩先生

はじめまして。現在、大学院博士課程にいるものです。

数学ガールを読み始めて、すっかりはまりました。

昔高校生だった頃におすすめされて読んだときは難しくて途中で読むのをやめてしまったのですが、今の私のレベルにはちょうどよかったのかもしれません。

私は高校生の頃はあまり真面目に勉強していなかったのですが、数学は得意な方でした。

大学は理学部に進学し、一般教養で数学の授業は取ったのですが、真面目に向き合う習慣ができていなかった私には全然理解することができずに挫折してしまいました。

その後、生物学の面白さを知り生物科学専攻に進んだのですが、実験では分からない現象について取り組める数理モデルに興味を持ち、現在は生物にみられるリズム現象について数理的なアプローチで研究しています。学部の頃に真面目に数学の勉強ができなかったつけが来ていて、今は必要なことを少しずつ勉強しながら研究している状況です。

このような状況で、早く理解しないといけないと日々焦りを感じ、重圧に押しつぶされそうになっていました。博士をとるのは簡単なことではないことはよく理解しているつもりで、天才でない自分が進学してよかったのだろうかと不安になっていました。その折に息抜きのつもりで手にとった数学ガールですが、読み進めていくうちに、私は急ぎすぎていたのかもしれないと気付かされました。

じっくり式を見たり、式変形してみたり、定義がでてきたときは例を考えてみたり、そういった作業が重要だと気付かされました。これからは何がなんだか分からなくなったときはパニックせず、一度立ち止まってみようと思います。

一番お伝えしたいことは、数学ガールに出会えてよかったってことです。ありがとうございます。

これから数学ガールを最後まで読み進めたり、他のシリーズ本を読むのを楽しみにしています。

結城浩先生のご活躍をお祈り申し上げます。

[icon]結城から

応援メッセージありがとうございます。

博士課程の日々はきっとお忙しく、ストレスも大きいと思います。不安になることもあるでしょう。

心の健康に注意して、じっくりがんばってくださいね。

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